パリ:ラーメン高えよの巻
こんにちは。金絲猴です。
今回はパリに行った時の話。
ブリュッセルを出発しパリに到着。
おなかすいていたので、観光の前に飯食おと思いました。
ラーメン食おと思いました。
パリに来てまでなんでラーメンなんだよと思うかもしれませんが、僕その時留学中だったので、日本食に飢えていたんですね。
ベルギーってちゃんとした日本食料理店ほとんどないんで、本当に日本食が恋しかったんです。
というわけで、オペラ座近くの道路をうろうろ。
日本のラーメン屋いくつかありました。
日本のラーメンってホント人気なんですね。
ラーメン屋だけに行列があります。
「どさん子」というラーメン屋です。味噌ラーメンとか売ってますね。
ていうかRAMENじゃなくてLARMENなんですね。まあRAMENはフランス語で読むと「ハマン」になりますしね。
僕は博多っ子なのでやはり豚骨ラーメンが食べたい。なのでここは素通りします。
すこし歩くとありました、豚骨ラーメン。でもやはりめちゃくちゃ並んでいたので時間をおいてくることにしました。
ー1時間後ー
ようやくお店に入ることができました。
何の情報も伝えない写真でごめんなさい。
なんだか博多からやってきたラーメン屋らしいんですが、博多っ子の僕は知りませんでした。
まあいいや。
お店に入って注文します。
ラーメンと餃子とライスを頼みました。セットでは売られておらず、全て単品で頼みました。
店員さんは日本人の人が多かったので日本語でも大丈夫でした。
まずライスと餃子がやってきました。
僕は基本的に全部そろって食べ始める派なのですが、我慢できず1つをパクリ。
たべないことは最高のスパイスですが、餃子ってこんなにおいしかったっけ?
肉汁が僕の下を愛撫し、喉の奥を幸福で満たします。
でもやっぱり全部揃ったところで楽しみたい。そういうものじゃん?
そう思ってラーメンを待つことにしました。
ところが、いつまでたってもラーメンがやってきません。
そこで、となりで黙々と餃子を食べているパリ在住のスペイン人の友達に聞いてみると、餃子とご飯食べないとラーメンは出てこないよ、とのこと。
はあ?なにそのコース料理みたいなフランススタイル?
なんでそこだけフランス?
憤りましたね。
ラーメンはそれ単品で食べるよりも、他の餃子とかご飯とか一緒にたべることでおいしくなるもの。
君たちラーメン屋はその価値も一緒に売り出さなければならないのに、なぜそこはフランスに屈しているのだ!
なんだか少し冷めました。
まあ、ただここはフランス。郷に入っては郷に従え。この言葉がいま適切なのかはわかりませんが、仕方なく餃子とご飯を平らげます。
すると、店員さんが5番さん(僕の席の番号)行けますっと、厨房を振り返り、そう言いました。
やはりフランススタイルだったか。確信を得ましたね。
号令から間もなく、ラーメンがやってきました。
ああ、僕はこの時を待ちわびていた。
濃厚な豚骨スープが、骨の髄に至るまで一気にしみわたっていきます。至高也。
正直ラーメン自体はふつうにおいしいくらいでしたが、これまでの日本食のなかった環境が、このラーメンがあたかも史上最強であるかの如く錯覚させてくれました。
フランススタイルとかもうどうでもいいやあ。
天に昇りかけました。
だがしかし、お会計。現実がやってきます。
合計25ユーロくらいだったかな。3400円くらい。
そこもフランススタイルでした。高い。高杉晋作だ。
ラーメンとは庶民のものだ!庶民にラーメンを取り戻せ!そう叫びかけましたが、満足したので今回のところは見逃してやろう。
日本から旅行する人はわざわざパリでラーメンを食べないとは思いますが、ヨーロッパ在住の方、高くてもいいならここのラーメン屋にいってみてはどうでしょう。ふつうにおいしいです。
tot ziens