旅する金絲猴、思惟する金絲猴

一人のサルの経験、考え事を気のゆくままに書いていきます。

イギリスで帰りの飛行機逃すの巻

こんにちは。金絲猴です。

 

今回もベルギー留学中の話。

連休があったのでイギリスに行きました。ブリュッセルからロンドンまで、電車で行き、ロンドン観光後はこれまた電車でエディンバラに行きました。

 

スコットランドを楽しんだ後は、ブリュッセルまで飛行機で帰る予定でした。

 

エディンバラから空港まではトラムが出てるので、それに乗って空港に無事到着。2時間ぐらいあったので、とっととチェックインを済ませ、何の問題もなく手荷物検査場を通りました。

 

そこからご飯を食べたり、イギリスの思い出を回想したりとまったりした時間を過ごしました。

 

そしていよいよ搭乗時刻になりました。続々とでき始めた人の列に僕も並びます。

僕の番が来たので、パスポートとチケットをスタッフに渡しました。心なしか、スタッフが怪訝そうな顔をしました。

そのすぐ後、そのスタッフがパスポートとチケットを僕に返し、こう言いました。

 

「あなたのチケットにはスタンプがないので、あなたはこの飛行機に乗れません。」

 

耳を疑いました。なぜならそんなことを知らなかったからです。でも、そのスタッフの言う通り、チケットには確認のスタンプが必要であることがしっかり書かれていました。

 

終わったと思いましたね。この飛行機に乗るには一度ゲートの外に出て、確認スタンプをもらわなければなりません。しかし、残り時間あと15分。しかも、その航空会社は空港の端っこにあります。

 

全力で走っても間に合うかわからない。しかも荷物も持っているし、観光で体は疲れています。

 

 

そんなこと知るか、全てを頭からかき消して、私は走っていました。

 

 

無事にゲートの外にでて、確認スタンプをもらうことができました。よかったよかった。とか言っている場合ではない。残り時間はあと8分ほど。ここからもう一度荷物検査を受けなければなりません。

 

私は、必死だったので列の一番前まで事情を話して割り込みました。荷物をコンベアーに流し、自らもゲートをくぐります。

 

するとピピーっとおとがしました。引っ掛かりました。こんな時に。

ベルトを外してもう一度検査。今度は引っ掛かりませんでした。

 

残り6分ほど。あとは荷物を持って走るだけ!行ける、行けるぞ!

一筋の光が見えてきました。

 

早く来い!荷物!あとはお前だけだ!

 

スキャンする機械の奥に僕の荷物が見えてきました。よっしゃ!間に合った!

 

そう思った瞬間でした。

 

その荷物は、クリアした荷物のレーンではない方にはじかれてしまったのです。

 

その瞬間僕は訳が分かりませんでした。というのも、最初ここを通った時、何の問題もなくクリアできたからです。

 

 

神は僕をお見捨てになられました。なんにも悪いことしてないのに。

 

あ、でもむかあしむかし、富士キューのこわいとこはいったとき、ビビったと同時に前の友達のリュックについてたキーホルダーちぎっちゃってたわ。しかもそのままどっかにぶんなげちゃってたわ。

 

それ?それの罰が今来た?

 

 

でも。まだだ。まだ時間はある。ここからさっさと荷物を確認してもらえればまだなんとかいける!

 

そう願って僕はスタッフに頼みました。僕のバッグを先にチェックしてくれと。もちろん事情を話して。

 

そのスタッフは笑顔で

 

「No!」

 

と言ってくれました( ^)o(^ )。

 

 

悪魔かなんかかと思いましたね。なんど言ってもNO。おわりました。

僕は外国人の能天気な感じは結構好きなんですけど、このときばかりはなぐりそうになりました。

 

僕の荷物の検査がようやく終わり、離陸時間まであと1分。

もうだめかもしれないけど、まにあわないかもしれないけど、もしかしたらなにかのせいで離陸が遅れいているかもしれない。

 

勝手な希望を抱いて僕は走りました。絶望の中で頑張ることほど辛いことはない。僕はただただ走りました。

 

 

 

搭乗口は閉じられていました。涙も出ませんでした。

 

スタッフは鬼のような冷静さで、僕にこの後の手続きなどを言ってきました。

正直この後のことはあまり覚えていません。僕はもぬけの殻でした。

 

 

 

最終的に1万5千円くらい追加で払って、マンチェスター経由でブリュッセルに帰れました。

 

できることなら、この日の出来事を、Googleカレンダーから予定を削除するかのように消してしまいたい。

そんなお話でした。