大学生、30過ぎのおっさんと間違われるの巻
こんにちは。大学4年生の金絲猴です。
僕、ホステルでアルバイトしてるんですね。ホステルってのは、ここのとこ認知されてきたかと思うんですが、相部屋が基本の宿泊所です。そこの受付をしています。
うちのホステルには常連のお客さんがけっこう多いんだけど、中でも圧倒的なキャラクターを誇るTさんという30代くらいの女性の方がいらっしゃいます。
何が圧倒的かってもう、あった瞬間からため口だし、顔面の圧もすごいし、言いたいことずばずばいうし。あまりにも接しやすいため、お客さんだということを忘れてこっちまでため口を使いたくなってしまうことすらある。この人はスタッフの間でとても有名になってしまってます。
そのTさんと先日、久しぶりにお会いしました。
すると開口一番に「あなた大学生なんだってね。」
そうかそういえば僕は自分がどんな人間かまだ全く話したことなかったなあと思いながら、次のTさんの一言に金絲猴はショックをうけます。
「30以上のおっさんかとおもってたわw」
ちょちょちょちょちょっと待ってくれよ。確かに髭生やしてるし、いまだかつて年齢以下に見られたことはねえよ?でも30以上は言いすぎじゃね?ただの30ならまだ俺も刀に手をかけるくらいで済ませてやるよ。
30以上だあ?あぁ?刀抜いちゃうぞ?しかもおっさんだぁ?30以上の上限どこまでいきやがんだおらぁ。もう怒った。金絲猴怒っちゃった。斬っちゃう。もう斬っちゃう。
そのとき僕は俺になっていました。
今考えても30以上はひどすぎる。確かに19歳の時、年齢を当てられるとうそぶくコショウみたいな名前の某ロボット君に、25歳と間違われましたよ。でも今回は30以上だぜ?しかも人間に。
刀を振り下ろしそうになった僕はふと我に返る。あ、この人お客さんだった。落ち着け落ち着け。そう思いながら刀を鞘に戻し、大事なお客様を前に、ただただへらへら笑っているしかないのでした。