就活:持ち駒あと1つ、結果はいかに!
こんにちは。金絲猴です。
僕、一応就活生なんですけど、まあひどい結果をたたき出しているんですね。周囲の5割が内定を持っている6月時点において、内定が0。そしていま受けている企業はあと一つ。崖っぷちに立たされている中、ついに最後の一社の合否メールが届きました。
エリート大生の余裕
僕の大学っていわゆるエリート大学と呼ばれるところなんですが、就職先がそれはもうすごいんです。例えば僕のゼミの仲間はメガバンクや大手新聞社、鉄鋼メーカー、証券、国家公務員などなど、皆エリート街道を突っ走っています。僕の大学の7割はこのような大企業に就職するらしいです。
こんな人が周りにうじゃうじゃいるので、僕も大学では成績は上の方だし、留学もしているし、余裕で大手に入れるだろうと思っていました。
だから、インターンなんて行く必要ないと思って行かなかったし、実質的に就活を始めたのも、大手企業が説明会を開始する3月からでした。業界研究も軽くやるくらいで、就活を舐めに舐めていました。
後になって思うのですが、この時点で僕の就活はほぼ詰んでいたのかもしれません。初手ってやっぱ何事においても大事なんだなあ。
面接開始!アーメンの嵐
結局、僕は大手企業ばかりに10社ほどエントリーしました。この10社というのもべろんべろんに舐めきっています。どこか絶対受かるだろうという、宇宙から来た謎の自信がその時の僕にはありました。
ESは大体通りました。さすがは俺だなどと、ここで更に自信をつけました。本当に幸せな人間だよ、君は。
そしていよいよ面接が始まりました。
最初の面接は、大手新聞社。ここがほぼ第一志望でした。面接は10分くらいで終わり、緊張しつつも手ごたえは悪くありませんでした。まあ通ったっしょ!とにやつきながら会場を出たのを覚えています。
結果はアーメン。祈られました。第一志望だったのでショックではあったけど、まあ就活なんてフィーリングか、仕方ないなと秒で切り替えました。
そこからは怒涛のアーメン。祈られすぎて自分が神であるかと錯覚したことさえありました。
ここにきてようやく自分がどれだけ就活を舐めていたか思い知らされました。学歴なんてあてにならない。就活ではそんなものよりその人がどんだけその会社に入りたいか、どれだけその業界について考えているか、その人の人となりが最も重要視されていたのです。浅はかだった自分を恥じました。
残り2企業!
就活終盤に差し掛かり、残る企業は2つ。1つは最終面接を終え、結果待ち。もう一つの企業は最終面接を迎えるころでした。
某小売大手の最終面接は和やかに進み、まあ受かっただろうと思いました。というのもそこに入る人の学歴はうちの大学ほど高くなく、学歴やこれまでの面接で評価され最終面接まで来たという事実は、受かったと私が考えるのには十分でした。
しかし、結果はアーメン。どんなに能力がある人でも社風に合わなければだめ、というのがアーメンの理由でした。んなもん1次とか2次面接で判断しろよこらと悪態をつきながら、残る最後の一社の最終面接に向けて、できる限り対策をしました。
最後の1社!結果はいかに⁉
ついに最後の一社の最終面接。某大手新聞社の最終面接は役員5人が相手でした。面接は意外にリラックスして受けることができました。特に問題なく受け答えし、面接も終盤に差し掛かった時、次のような質問をされました。
「あなたはどの部署に行っても頑張れますか?」
僕は記者職ではなくビジネス職で応募していました。新聞社は職種のデパートと言われるだけあって、いろいろな仕事があります。入社して自分が希望しない部署に配属されるかもしれないけれど、それでも頑張れますかというのが、この質問の意図でした。
ここでノーと言えば、間違いなく落とされます。だから、元気よくイエスと答えなければならない。僕はそれを知っていたはずでした。
しかし、僕はなぜかイエスという代わりに
「自分のやりたくないことでも、次第に情熱を注げると思うし、そのような研究もあります」的なことを言い放ちました。
ここでいう研究とは、前に記事で見た、恋愛結婚よりお見合い結婚をした男女の方が、愛情が長持ちするみたいな研究の事です。それが突然脳裏によぎり、敷衍させていった結果が先の僕の発言でした。
自分でも突然なぜこんなことを言いだしたのかはわかりませんでした。もしかしたら、行きたくない部署にはどうしても行きたくないという本能がそうさせたのかもしれませんが、この僕の発言は圧倒的にネガティブに作用したと思います。
結果はアーメン。これまでで一番重いアーメンでした。
エリート大生、就活をリタイア
これで、持ち駒をすべて失くし、見事内定0を維持したわけですが、不思議と就活を続けたいと思う意欲が湧いてきませんでした。周りが大手企業に内定を続々勝ち取る中、なぜか焦りもありませんでした。
僕は今、自分の人生について考えるいい機会を得ていると感じています。企業に入ることがすべてではない、社会では企業に入らずとも活躍している人はたくさんいる。こう考えると、新卒で企業に入るということ以外にも選択肢はいくらでもあると思うんです。
これからどうしていくか、まだ考えている途中です。とりあえず就活はリタイアしましたが、もしかしたら就活を再開するかもしれませんし、新卒という強力なカードを切ってまで、別のことを目指しだすかもしれません。
いずれにせよ、将来、今この状況に感謝できるほど、幸せで意味のある生活をおくれていればそれでいいのかなと思っています。就活での失敗が人生での失敗とならぬよう、今後も精進して参りたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
tot ziens